なぜ成功しても不安なのか
誰かに褒められた。昇進した。プロジェクトを成功させた。資格を取得した。
それなのに、心のどこかで
「今回たまたま上手くいっただけ…」と思ってしまう。
自分のスキルや知識への不安が消えず、
毎回「本当に大丈夫かな、できるかな」と心配してしまう。
あなたもそう思ってしまうことはありますか?
私も責任のある仕事を任される度に「今回は無事にできるかな…」
資格を取ったのに「私なんてまだまだ教えるレベルじゃないし…」
…こんな思いに悩んでいました。
この現象には「インポスター症候群」という名前がついていて、根深い原因があります。
完璧主義の罠
勤勉で能力の高い人ほど、自分に厳しい基準を設けがち。
少しでもその基準に届かないと「まだダメだ」と感じてしまいます。
インポスター = 「詐欺師」や「偽物」を意味します。
完璧主義によって、
現状100点満点中、80点だとしたら、
その状態で依頼や仕事を受けること = 自分を偽っている
そう認識してしまいます。
「自分を偽りながら仕事をしている…」
「この人は、私を100点だと思って依頼してきている…」
そんな気持ちが、大きな不安に変わってしまいます。
実績と自信の関係
私たちは実績を「点」として覚えています。
一方で、不安や恐怖は「面」のように心に広がっていきます。
100回成功しても、次の101回目が失敗するかもしれない。
実績を重ねるほど「失うものが増えた」と感じて、
かえって不安が大きくなることもあります。
成功への恐れ
成功して周囲からの評価が高まることを、過度に恐れてしまうパターン。
期待が大きくなるほど、失敗したときに落胆されるんじゃないか。
自分が不要な存在になってしまうんじゃないか。
そんな思いによって、無意識に「自分は大したことない」と期待値を下げようとしてしまいます。
家庭環境による要因
兄弟姉妹と常に比較されて育った人や、
周囲に同調することを重視する教育を受けた人は、
他人の目を過剰に気にするようになります。
結果として自己肯定感が低くなり、
自分の実力を
「私じゃなく周囲のおかげ」や
「あの人に比べれば大したことない」と思い込んでしまうのです。
比較する相手が変わっていく
もうひとつありがちなのは、
成長すると比較する相手が変わってしまうこと。
実績を積むと、いつの間にか「今の自分」と
「もっと優れた誰か」を比べるようになります。
自分の中の基準がどんどん高くなっていくから、
どれだけ頑張っても「まだ足りない」と感じてしまうんです。
外からの評価と内側の実感
「他の人から見た評価」を実績と考えることが多いのも原因の一つです。
褒められたり、認められたり、報酬をもらったり。
外からの評価ばかりに頼っていると、
誰からも褒められない日は自分の価値がわからなくなってしまいます。
じゃあ、どうしたらいいの?
完璧な答えはないかもしれません。
この悩みは人間である以上、誰もが持っているものだから。
でも、少しだけ軽くなる考え方はあります。
全人類、成長しながら進むものだと理解する
「プロ」という肩書きを持っている人でも、日々努力し、成長しながら進んできました。
「100点になったら…」はいつまでたっても訪れない。
それをしっかりと理解し、失敗を受け入れ、成長の糧にして進んでいく。
不安は生き延びるための大事な感情
不安になるのは、人間の脳が「生き延びるため」に進化した結果。
危険を軽く見た人より、慎重に考えた人のほうが生き残ってきました。
不安を感じること自体が悪いわけではないのです。
実績を点じゃなくて、線で見る
「できた!」じゃなくて「できるようになってきたな」って、変化の過程に目を向けてみます。その軌跡は、あなたが確かに成長している証。
比較する相手を過去の自分だけにする
他の人との比較は参考程度に。
比較しないことはもちろん難しいけれど、
比較してしまった時に、毎回自分に言い聞かせることが大切。
自分のペースを大切にすることを心がけます。
不安と一緒に歩いていく
実績が自信につながらないのは、あなたが弱いというわけではありません。
むしろ、あなたがまだ成長を続けている証拠かもしれません。
完璧に自信満々な人は、もう成長を止めてしまった人かもしれない。
なので、不安を抱えながらも、前に進み続けることが大切です。
10年後も、100年後も、人はきっとこの悩みと向き合っているはずです。
でも、それでいいんだと思います🍀

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